道場スナップ集

2012.10.29。記念すべレストア道場初の作業は、固着したブレーキまわりのオーバーホールから。スタート時のレストア道場は、石田師範と日岐の2名でした。14時ころから作業をスタートし、17時前には4つのキャリパーを外し終わりました。(『Tipo』284号、286号)

本体の汚れはもちろん、ピストン付近の固着具合もみるからに進んでいそう。40年前のクルマにも関わらず、ブレーキは前後とも対向ピストンキャリパー。ここらへんは、さすがのポルシェ。

2012.11.29。キャリパーのオーバーホール作業を行ないました。固着したキャリパーを引き抜き、ピストンをていねいに清掃、ダストブーツを新しいものに取り替えます。

2012.12.3。前回の作業でオーバーホールをしたキャリパーを、元通り車体に組み込みました。この日の作業が、2012年最後のレストア道場となってしまったのでした。

2013.1.29。年明け最初のレストア道場にビッグサイプライズ。師範のフェイスブックに「ブレーキのダフり係でお手伝いにいきます」と書き込んだことをきっかけに、レストア道場に鈴木秋則さんが駆けつけてくださいました。しかもこの回から、レストア練習生として鈴木秋則さんの入門が決定!! (『Tipo』287号)

道場四日目の作業中、ナローのグローブボックスから「スクーデリアエレクトロ <Final Mix>」と書かれたテープを発見。超お宝デス! きっと8年前からここにいたのでしょうね……

2013.4.12。ヒートエクスチェンジャーの補修を行なうほか、補機類の交換やエンジン本体およびエンジンルームのクリーニングを行なうためにエンジンを下ろすことを決定。その前に、まずはキャブを外してキャブのオーバーホールから実施することとあいなりました。(『Tipo』288号)

2013.5.21。前回の作業で外したキャブ。オーバーホールの下準備として、全バラして徹底的に洗浄したのでした。(『Tipo』 289号)

2013.6.17。洗浄して汚れをおとしたキャブを組み上げる作業です。バタフライシャフトをバラす作業が残っていたのと、ちょっとしたアクシデントもあり作業は難航。少しだけ(『Tipo』290号)

師範の指導のおかげで上手く組み上がったキャブ。感動モノの神々しさ!(『Tipo』290号)

2013.7.8。 エキマニ修復のため、取外しに着手しました。エキマニを固定するスタッドボルトとナットがひどいサビで、取外しは非常に手こずりましたが、取りあえずスタッドボルトを一本折ってしまっただけで取外し完了。(『Tipo』291号)

2013.7.11。取り外したエキマニのサビ落としでサンダー掛け。サビ穴が各所に空いてしまっているうえ、板厚が薄くなってしまっている部分もちらほら。修復は大変そうです。 ちなみに初の週2日作業でしたが「このペースじゃなくていんじゃね?」ということで、月イチ、ニのペースでいきましょうということに。真夏の暑さゆえ、作業環境の過酷度のみがクローズアップされてしまった恰好に、担当反省。(『Tipo』291号)

2013.8.6。エキマニにポツポツと空いてしまっていたサビ穴をどうしてくれよう。色んな案がでましたが、道場メンバーの出した答えは「溶接!」でした。とは言っても、さすがの石田師範も溶接は未経験。そしてなにより溶接機材もない。そこで浮上したのが、アキノリさんのお知り合いのハーレーカスタムショップ「ハイライトモーターワークス」さん。アキノリさんに交渉してもらい、ハイライトさんの工場内で溶接設備をレンタルしていただけることに!(『Tipo』292号)

2013.9.3。チェーンブロックやテーブルリフト装置のない青空レストアでも効率よくエンジンスタンドでの作業ができないものかと頭を悩ませていた道場メンバー。しかしある日、『低い位置でマウントできるエンジンスタンドさえあれば、ガレージジャッキでもエンジンスタンドにエンジンをセットできるんじゃないですか?』と、秋則さんがひらめいたことをきっかけに、ポルシェ911専用エンジンスタンドを試作することに。(『Tipo』293号)